街の風景を創る 平成22年11月4日
鹿児島県の分譲住宅開発会社からのご依頼で、街の風景を設計しております。
2400平方メートルの敷地に8棟の分譲住宅、緑豊かな街の風景をつくるためには道路の在り方、家屋配置の在り方から検討する必要があります。
自然豊かで美しい街の風景を育てながら、なおかつ愛されるコミュニティを作ろうとされる、そんな心ある開発業者がいよいよ現れてきました。
今回、そんな素晴らしい住宅開発会社の斬新な試みに、全面的に協力させていただくことになりました。
日本にも、風土の自然に包まれた潤い豊かな街が再生されるかもしれません。
こうした美しい風土の再生のためには、自然豊かな街を生み出そうとする人の情熱の結集こそ、何よりも大切だと思います。
この試みを実現しようとされる不動産会社の社長は、私にこうおっしゃいました。
「長年の間、鹿児島の地元で住宅街をつくってきました。よい住環境、よいコミュニティを作ろうと努めてきましたが、20年近くたっても、どうも風景が育っていないように感じていました。コミュニティもなかなか育たない。今回は分譲8棟の、小さな試みですが、街全体の風景計画を先行させて、美しい風景を街に実現する、そのモデルケースをつくりたいと思うのです。」
こうした素晴らしい方が街づくりに携わっておられるという事実に、日本の将来の風景つくりに対する希望の光が見えた思いがしました。
鹿児島、はるか遠き地ではありますが、同志には距離など関係ありません。全力でよい風景、愛される故郷の風景をつくるべく、尽力いたしております。
日本の街が、自然と共存した美しいものになりますように。