千葉県成田市の庭 樹木植栽 平成23年3月10日
身内の事情でしばらく中断しておりました千葉県成田市の庭造り、本日より再開いたしました。今日は樹木植栽をほぼ終えました。
中木や低木が入ると庭の雰囲気は見違えるほどに変わります。
春の新緑が楽しみです。高木の枝葉はちょうど2階窓の正面にくるように配置することで、2階からの景色を潤します。
私の目指す雑木の庭、それは落葉樹林の林床に常緑樹が進入した、遷移途中の森の雰囲気にあります。
つまり、南関東地方によくみられる、里山の現在の風情です。
コナラなどの落葉高木によって強い日差しが緩和された下層の常緑樹は、成長も抑制されるため、管理しやすいうえに繊細な自然樹形を長く維持することができます。
そして、下層に点在する常緑樹は冬の庭景色を潤すとともに、1階窓からの程良い目隠しにもなります。
水鉢の前の空間は、マサ土による簡易舗装の駐車スペースとして、庭と一体化する予定です。
そして、この駐車スペースは、庭の中の多目的広場を兼ねます。
庭には空間が必要ですが、現代の狭い住宅区画ではなかなか広い空間を確保しにくいのが実際です。
そこで、駐車スペースをも庭の中に取り込んで、それを多目的空間として活かすという考え方も大切に思います。
ここでは、木々の合間に駐車する車も景色になるよう、植栽配置を計画しています。