再び真鶴の庭 外空間つくり 平成24年2月2日
昨年から取りかかっている神奈川県真鶴半島の庭、今日から3期工事を再開しました。
傾斜地に新たに建てられたTさんの住まい件アトリエは、半島の海を見下ろして佇んでいます。
家屋正面の植栽によって、広大な海の視界を遮ることなく家屋の景を潤します。春になると木々は芽吹き、そして夏には葉を茂らせて木陰を作り、南国の強い日差しから家屋の環境を守ります。
半島の地形は急峻で、この家屋も急傾斜地の中腹に位置するため、石積みによって段上の地形を作りました。
積み石は地元真鶴で産出する小松バサ石を用いています。
家屋の下段、崖の中腹に高さ2m、長さ60mに及ぶ石垣を積み、平らになった中腹のスペースに、明るい木立の中の回遊路をつくりました。
傾斜地をうまく生かしてゆくことで、変化のある面白い庭空間が生まれてきます。
木々が育ち、この土地に溶け込んできた時、この道は木漏れ日の下の明るい小道となることでしょう。
海へと続く車道のベースコンクリートは昨年末の仕事です。これからこの車道とその周辺、家屋の上部の外空間を順に仕上げていきます。
この土地らしく美しく調和した南国の庭の景色が完成するのは4月予定です。
どんな美しい景色が生まれるか、我ながら、とても楽しみです。