樹木ポット苗の春 平成25年3月20日
連日の陽気で、木々はあわただしく芽吹きの準備を進めています。
当社で育成しているポット苗のタブノキも、みるみるうちに冬芽を膨らませる様子に木の生命力を感じ、それを見ている我々人間にまでエネルギーが伝わります。
タブノキのポット苗は、冬越しの際に霜の影響で葉が傷み、上部の葉のほとんどが赤茶けてしまったのですが、その枯れた葉が丸まって冬芽を寒風から守り、そして力強く新たな葉を開こうとしています。
適度に間伐して光差し込むヒノキ林の下のポット苗たち。モミジにヤマザクラ、クリなどの落葉樹の他、スダジイにアラカシ、シラカシ、シロダモにタブノキ、カクレミノなど、50㎝から1m程度の苗木を、半日陰となる森の下で育てます。
直径24センチから30㎝程度のポットで、高さ2m程度にまで育てます。半日陰となる山の環境で育てることで、痛むことなく、健康で柔らかな枝ぶりの木々が育成できるのです。
ここで育てた苗木たちは、多層的な自然植栽の材料として、あちこちの庭や緑地に植栽されることになるのです。それまでしっかりと目をかけて、大事に大事に育てます。
当社社有林に温かな春の日差しが差し込みます。日差しの差し込み具合に応じてここで様々な規格のポット苗を育成していきます。
森が生み出す環境は本当にありがたいものです。